20代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
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20代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
ファイルサイズ 113KB
コンテンツ番号 UT00000202
説明・要約
【震災当日】
●接骨院で治療中に地震発生 舞浜で練習をした帰り、新浦安の接骨院でケガの治療をしている最中でした。ベッドに寝て肩に電気をかけている状態だったのですが、突然大きな揺れがきたので、思わず大きなベッドの下に潜り込みました。ちょうど目の前の窓が開いていて、外の様子がよく見えたのですが、家の屋根は崩れ落ち、道路から泥水が噴き出しています。そのときは、何か大変なことが起こったという不安な気持ちでいっぱいでした。 接骨院にはテレビやラジオはありませんでしたから、一体どの規模の地震なのかもわかりません。知り合いに電話をしようとしてもつながりませんし、そのときはとにかく情報を得たいという気持ちでした。それでもいつ次の余震がくるかもわかりません。しばらくは建物の中にいたほうが安全だと思い、いつでもベッドの下に隠れられるような体勢で接骨院の中で待機していました。
●きれいな浦安の町が一瞬にしてひどい光景に しばらくして外に出ると、大きな段差がいくつもでき、道路がガタガタになってしまっています。私は東京から新浦安に通っているのですが、最初に来たときからずっと浦安はきれいな町という印象を抱いていました。それが、一瞬にしてこんなになってしまったかと思うと、何とも無念な気持ちでいっぱいでした。 たまたま近くに当時の事務所があったので、接骨院で一緒に治療を受けていたチームメイトと一緒に、無事である旨を報告しに行きました。自分たちはたまたま近くにいたのでよかったのですが、選手全員の安否確認ができたのは翌日以降だったと思います。多くは浦安市内のどこかにいて、それなりに被災しているという状況でした。
●自宅へ戻らず、不安のなか浦安で夜を過ごす 私は世田谷から通っていたのですが、その日は交通機関が止まってしまったこともあり、浦安に泊まっていくことにしました。周囲の住居はかなりダメージを受けていますし、町全体が波打っているような状況です。 チームメイトの安否も懸念されました。明後日には天皇杯出場を決める大切な大会が予定されています。一体、これからどうなるのだろうか……と思うと、とても心配でした。