東野在住 70代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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東野在住 70代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000021
説明・要約
 ●体育館にてサークル活動中に被災
浦安市運動公園総合体育館の4階にいました。そこで 13 時から 15 時の予定でバウンドテ ニスのサークル活動をしていたんです。その日は 15〜16 人ぐらいで活動していました。
ちょうどそろそろ終わりだなと思った頃に、急に左右の大きな揺れを感じました。扉が閉 まっていましたので、すぐ開けなきゃいけないと思い、なんとか扉を開けに行きました。 扉を開けたんですが、まだ揺れが収まっていなかったために下に逃げることはできず、揺れが収まるまで友人と身を寄せ待ちました。
●避難した広場にて
揺れが収まると、体育館の職員の方の誘導で下に降り、外の広場に集合しました。職員の 方の冷静な指示のおかげで、パニックにもならず避難することができました。ただ、上着 を着ないまま避難したので、肌寒かったのを覚えています。その後……多分あれは職員の 方のものだと思いますが上着を貸してくださり、とてもありがたかったですね。
広場に集合してあたりを見回してみると、広場のいたるところから水が噴き出していました。液状化というのは以前に話では聞いた事があったんです。しかし実際こんな風になる とは見たことがなかったので驚きました。大きな地震だったので夫と息子たちのことが心 配になり、電話してみたんですが一向につながりませんでした。
しばらくすると、隣のテーマパークからの少しずつ避難者がやってきてました。その日は 車で来ていたものですから、一人で帰るののも怖いし、友人二人を乗せて自宅の方へ向か いました。
●帰宅中に目撃した液状化被害と帰宅後の状況
体育館を後にして帰路につきました。しかし体育館を出てすぐの大きな交差点は液状化の 影響で水が噴き出していて一面水溜りのようになっていました。そして道路沿いに建って いる電注も斜めに倒れていました。その様子を目にして恐怖を感じましたが、友人達と 「行けるところまで行ってみよう」ということになり、そのまま走り続けました。
私たちが車で移動している時も、横の歩道にはテーマパークから避難する人がたくさん歩 いていました。私たちが体育館を後にしてから体育館にはかなりの人数が避難し、いっぱいになったと後から聞きました。
途中、富岡の交番の前を通ると、交番も半壊していてより怖くなりました。はっきりとは 覚えていないのですが、信号が消えてしまっているところもあり交差点は混雑していまし た。いつもよりスピードも出せないので、気をつけて運転して自宅に着きました。
自宅は東野にあり、自宅も周りも被害はほとんどなかったです。家の中に主人がいたので すが怪我もなく、家財の被害もコップがひとつ割れたぐらいで問題ありませんでした。主 人は地震の際、買ったばかりのテレビが倒れてしまってはいけないと手で押さえてていた そうです。電気、ガス、水道のライフラインも問題なく使えましたので安心しました。ただ電話は通じず、息子たちと連絡が取れ無事を確認できたのは夜の7時ぐらいだったと思います。