今川在住 60代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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今川在住 60代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000177
説明・要約
 ●家族全員が自宅で被災 うちは 2 世帯住宅で、1 階に私の両親がいて、2 階には主人と私。地震が起きてまず主人は テレビをバッと押さえていて、壁にかけてある観葉植物が大きく揺れたのが見えましたね。 家がつぶれると思って、私はあまりの恐怖でトイレに逃げ込みました。お風呂の水もちゃ っぷんちゃっぷんと揺れていましたよね。下にいる両親に「大丈夫?」って叫んだけど、 親も何かにしがみついていたようです。家の中の被害はというと、小さな仏壇と本が落ちたくらいです。
●断水を予見しコンビニへ。液状化が始まっていた これだけ大きな地震でしたから「これはすぐに水が止まる」と思い、地震がやんでからす ぐに近所のコンビニへ向かいました。買い物客たちはみんな外に出ていましたね。私は店 に駆け込んで 2L のペットボトルをつかみ、レジへ行きましたが、レジのお兄さんも外に出 てしまっていて。どうにかレジを済ませ、重たい水を自転車に乗せて帰ってきたら、液状 化で家に帰れないんですよ。家のまわりが水びたしになっていて。くるぶし位まで黒い水 が溢れてきていて。主人や近所の人たちが外に出てきていて、自転車を押してもらってやっと家に帰ることができました。
●水とガスが止まり、家が若干傾いた 案の定、水が止まりましたね。ガスも止まりました。その日は冷蔵庫にあったものをカセ ットコンロで煮炊きして食べました。電気は計画停電以外は大丈夫でしたね。電柱がスト ンと地中に潜ってしまい、手を伸ばすと電線がそこにあるほどです。危ないですよね。今 川のあたりは液状化が相当ひどかったです。
自宅の被害はそれほどでもなく、家が少し傾いた程度です。だから修理はしていません。 でも窓などが開かなくなったので、大工さんにすぐ修理してもらいました。
●80 代の両親をかかえての被災生活 両親は 80 代と高齢で足も悪く、どこへも行けない不自由な生活が始まりました。料理はカ セットコンロで私が作ったものを、下にいる両親に届けてという感じに。
あの日は近所の友人もみんながパニックになっていたから、どうすべきかなんて考える暇 がありませんでした。だから本当は使っちゃいけなかったトイレも、お風呂の水を流して じゃんじゃん使って。