日の出在住 50代女性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
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日の出在住 50代女性 震災体験談(震災発生翌日〜現在)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000084
説明・要約
【震災当日】
●断水が1カ月近くつづき、水の確保に苦労:しばらく水が止まっていましたから、近所の日の出小学校ではプールの濁った水を排水用に解放していました。うちに45Lのごみ箱がふたつあったので、それに45Lの指定ごみ袋を入れてそこに水を入れて、主人とふたりで手押し台車で運びました。近隣の方も大勢来ていましたよ。イトーヨーカ堂には冷凍食品などが売ってましたが、やっぱり水は品薄でしたね。原発事故が起きてからがひどくて、整理券が配られたこともありました。あとガソリンスタンドにも並びましたよね。家のまわりの泥かき作業などをやれば体が汚れます。でも1カ月近くも断水したままでお風呂にも入れない。本当に大変でしたね。近くのブライトンホテルが200円で部屋を解放してくれていたのでお風呂を借りたり、お台場の大江戸温泉に行ったり。友人宅でお風呂を借りたこともありました。日の出にある親戚のマンションでは水が出ていたので、ペットボトルに水をもらって、それをちょっとずつ使いながら顔や頭を洗いましたね。
●図書館の片づけ。街が砂で覆われていた:私が勤務していた高洲分館はもう閉じていて、地下の書庫に散らばった蛍光灯の破片を取り除くとか、3月いっぱいは本館の片づけ作業などをしていました。職員の方は給水所などに出ていましたね。葛西のビジネスホテルに避難していた間に、浦安駅からバスで帰ってきた時の事です。液状化で噴出した砂が乾いていて、すごい砂ぼこりなんですよ。バスに乗った元町のあたりは洗濯物を干していたりするけど、私の家のほうは目も開けられないくらいの砂ぼこりで。うちの周辺の道路も震災からずっとでこぼこしたままで。そこが平らに補修されたのが今年に入ってからでした。でも、まだでこぼこの道がたくさんありますよ。
●震災以来、水をたくさん備蓄している:とにかく水に苦労していたので、今では水を2ケースくらいは備蓄して、お風呂の水も抜いてません。排水用の水として、空いたペットボトルに水を入れて保管しています。防災リュックも購入しました。災害時にも煮炊きできるように、カセットコンロも常備しています。