当代島在住 40代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
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当代島在住 40代女性 震災体験談(震災当日の出来事)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000037
説明・要約
【震災当日】
●休憩前のひとときに強い揺れが:私は当時、中央図書館に勤務していました。職場で同僚たちと「もうすぐ3時の休憩だね」などと話していたとき、突然強い揺れに見舞われました。とても長い揺れで、動揺して泣き出す女性スタッフもいたりするなか、家にいる子供のことがとても心配でした。たまたま夫が休みで家にいたので、少しは安心だったのですが、電話はつながらず、携帯のワンセグのテレビで東北の映像を見ていました。「どうして火災が起きているのだろう」と思ったりしながらも、あまり現実味はなかったように思います。そのうち揺れも収まったので、通常の5時までの勤務を終え、帰宅の途につきました。
●自転車で走るのも苦労する道路状況:通勤には自転車を利用していますが、通い慣れた道はひどいことになっていました。海に近づいていくうちに液状化の影響で水が道路に溢れていたり、マンホールが盛り上がったりしていました。そして、コンビニに人が群がっているのを見かけたりするうちに、「大変なことになっている」という思いが膨らんできました。猫実のあたりはそれほどひどくなかった路面も、新浦安駅に近いあたりでは自転車を降りたり、無理矢理押して進んだり……、という状態でした。マンションの土台は崩れていないかなどといった心配も募ってきました。粘土のような泥流に苦労しながら、何とか自宅にたどり着きました。夫が小学生の子供を学校から連れて帰ったとき、ちょうど私が帰宅。ひと安心したところでテレビニュースを見て、事態の深刻さを知りました。
●食糧も水も確保できて、まずはひと安心:ニュースでは浦安もひどい被害が出ていると報道していましたが、帰路で見た通り、場所によって状況はさまざまでした。ちょうど生協が宅配で食品を届けに来る日でしたが、時間は遅れたものの注文していた商品は全て届き、食糧も水も確保することができました。マンションの上階に住む家族は、水が出ないために苦労しているようでしたが、幸い私たちは1階に住んでいたので、水は出るし、電気もガスも使えました。しばらくの間は、テレビにかじりついて現実とは思えない映像を見続けていたのを覚えています。