堀江在住 40代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
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堀江在住 40代男性 震災体験談(震災当日の出来事)
PDF版
インタビューを書き起こした記録です。
コンテンツ番号 UT00000019
説明・要約
【震災当日】
●地震発生!図書館内は意外と冷静だった:あのときは中央図書館1階の中央カウンターで業務をしていました。市で防災訓練や避難誘導のマニュアルがありましたが、経験したことのない大きな揺れがきて、正直、声も出せなかった心理状態だったと記憶しています。カウンターの上の照明を手で押さえていました。揺れが落ち着いてからフロアに出ていたのですが、直後の余震が起きたときもお客さんは状況を飲み込めていなかったのか……みなさん落ち着いていましたね。
●夕方から小学校に避難所開設:たしか4時半くらいだったと思いますが、閉館になると決まったのでお客さんを誘導し、5時過ぎには教育委員会から「小学校に避難所を設営するから、図書館から何人か向かってくれ」と。教育委員会室で防災服に着替えて、自転車で自宅に近い南小学校に移動しました。南小の体育館に到着すると、近隣の住民の方々が数組ほどいました。元町なので家が壊れたとかではなく、余震が続いていたから家にいたら怖いという理由でした。毛布を配ったあと避難してきた方に名簿に記入してもらおうことになりました。しかし名簿の原本しか手元になくて、急遽職員室に行ってコピーをしてきて。備蓄していたボールペンが書けないと分かり、また職員室に駆け込んで鉛筆を出してもらって。
●混乱する現場指示:新町の方では液状化が発生していたこともあり、当日は現場への指示が十分に機能していなかったんですね。毛布を出して名簿を書いてもらったから、現場判断で「食事を出そう」という話になりました。しかし備蓄している食糧って、1セットが50人分なんですね。だから作るのはいいけど体育館には50人もいないし、それに皆さんからお腹が空いたという声もないし。その日は10時過ぎまで体育館にいて、代わりの職員が来たので図書館に戻って朝まで待機していました。