浦安市立図書館
   画像:担当イチオシ

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画像:霧の向こうの不思議な町

『霧のむこうのふしぎな町』

柏葉幸子/作 講談社 2006年
ISBN:4-06-283206-2

夏休みのある日、リナはお父さんの勧めで霧の谷に行くことになりました。道に迷い、風に飛ばされた傘を追いかけて行くと、森の中に家が6軒しかない町が現れます。下宿屋の女主人から、霧の谷には「はたらかざる者、食うべからず」のルールがあると教えられたリナは生まれて初めて自分の力で働くことになります。ところが、働く先は、本当に求めている本とめぐりあえる不思議な本屋や、魔法の壷やお皿が置いてあるせとものやなど、驚くようなお店ばかり。  こんな夏休みを過ごしてみたかったと、子どもの頃に戻って楽しめる一冊です。

画像:獣の奏者

『獣の奏者T〜W・外伝』

上橋菜穂子/作 講談社 2006年
ISBN:4-06-213700-3

戦士を乗せて戦う闘蛇の世話をする闘蛇衆の村で、少女エリンは獣ノ医術師の母と暮らしていました。ある日、最強の闘蛇<牙>が死んでしまい、母は責任を問われて処刑されてしまいます。瀕死の状態で生き延びたエリンは、蜂飼いのジョウンに助けられ、一緒に暮らすように。穏やかな暮らしのなか、エリンの心の傷も少しずつ癒えていき、偶然、野生の王獣の美しい姿を目にしたことから、エリンは母と同じ獣ノ医術師になる決心をします。異世界を舞台に描く壮大なファンタジーです。

画像:空色勾玉

『空色勾玉』

荻原規子/作 徳間書店 1996年
ISBN:978-4-19-860539-1

輝と闇の氏族が争っていた古代日本、孤児の狭也には勾玉の形をした痣がありました。それは、闇の水の乙女の印でしたが、輝の末子の稚羽矢と出会ったことから、運命は思わぬ方向へと向かっていきます。日本神話をもとにしたファンタジー。八百万の神である土地神が荒れ狂ったり、死んだ狭也を稚羽矢が黄泉の国に探し行ったりなど、独特の日本的な世界観も魅力です。一人の少女の成長と恋愛の物語としても楽しめます。

だれも知らない小さな国

『だれも知らない小さな国』

佐藤さとる/作 講談社 1985年
ISBN:4-06-119075-X

小学生だったぼくが遊んでいた小山には「こぼしさま」の伝説がありました。夏休みのある日、ぼくはそこで小指ほどの小さな人に出会います。その思い出を胸に秘め、大人になったぼくは、再び訪れた小山で小さな人たちに再会します。その小山は、小さな人たちが自分たちのおきてを守って暮らすコロボックルの国で、彼らは自分たちが安全に暮らしていくために力を貸してくれる人間の味方を探していたのです。  今も色褪せない日本初の本格的なファンタジー小説。コロボック物語の1作目です。

画像:たのしい川べ

『たのしい川べ −ヒキガエルの冒険−』

ケネス・グレーアム/作 石井桃子/訳 岩波書店 2002年
ISBN:978-4001108170

春の訪れを感じたモグラ君は、土の中から地上に出ていくと、光やそよ風を感じてうっとりと季節の美しさをあじわいます。やがて小さな川のほとりに住む川ネズミと友達になり、アナグマやヒキガエルなど個性豊かな動物たちと出会います。迷子のカワウソの子どもを探したり、車を盗んで逃げだしてしまうヒキガエルの大騒動がおこったりと、動物たちが生き生きと描かれています。  イギリスの田園風景の美しさを感じる、詩情ゆたかな物語です。

飛ぶ教室

『飛ぶ教室』

エーリヒ・ケストナー/作 高橋健二/訳 岩波書店 2007年
ISBN:4-00-115054-9

 喧嘩の強いマチアス、臆病なウリ―、クールなゼバスチアン、文才のあるヨーニー、秀才のマルチンは、性格も境遇もバラバラな5人ですが、ドイツの寄宿学校に通う仲の良い少年たちです。クリスマスに上演する劇に向けて、稽古に励んでいました。敵対する学校の生徒との決闘、臆病を克服するための決心、お金がなくてクリスマスに家へ帰れない悲しみ、それぞれ悩みを抱えながらも、少年たちは信頼できる大好きな大人「禁煙先生」や「正義先生」に見守られ、笑ったり怒ったり、時には涙を流しながら成長していきます。

画像:マチルダは小さな大天才

『マチルダは小さな大天才』(ロアルド・ダール コレクション 16)

ロアルド・ダール/作 宮下嶺夫/訳 クェンティン・ブレイク/絵 評論社 2005年
ISBN:4-566-01425-8

マチルダは小さいけれど、とっても頭が良く、礼儀正しい女の子。 四歳と三か月で村の図書館の児童書を読みつくし、ディケンズやヘミングウェイを読みました。 小学校に上がった初日には14×19を暗算で計算し、先生をびっくりさせたことも。 マチルダはその天才的な頭脳を駆使して、教育に無関心で、怒鳴り散らしてばかりの両親や、 担任の優しいミス・ハニーを長年虐げてきた、子ども嫌いの校長ミス・トランチブルに立ち向かいます。  風刺とユーモアが効いたロアルド・ダールらしい作品です。 痛快でハッピーなラストにスカッとします。

モモ

『モモ』

ミヒャエル・エンデ/作 大島かおり/訳 岩波書店 1976年
ISBN:4-00-110687-6

町はずれの廃墟に住みついた不思議な女の子モモ。人の話を聞くのが上手で、町の人たちは困ったことがあると、モモに話をきいてもらっていました。ところが、町に灰色の男たちが現れ、人々を言葉巧みに操って、時間を盗みはじめます。町の人たちは、無駄だと思った時間を節約するようになり、次第に心の余裕も失っていきます。そんな中、時間どろぼうたちに抵抗できたのは、ただ一人、小さなモモだけでした。  本当の豊かさとは何かを考えさせられる作品です。大人になり、時間に追われている今こそ、モモと出会ってみてはどうでしょうか。

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