浦安市立図書館

日本十進分類法でみる図書館コレクション PART3 政治

はじめに


 浦安市立図書館の蔵書は、他の多くの公共図書館と同じく、「日本十進分類法」(NDC)と呼ばれる規則に従って、内容別に分類され、配列されています。
 図書館では、館内の幾つかのスペースで展示を行い、関連資料をご覧いただくことができるようにしています。同時にそれぞれその分野の基本図書を確認し、必要な資料を補充してコレクションを充実させるということも行っています。
 私たち社会科学グループでは「コレクションを充実させる」という目的に重きを置き、NDCをもとに、改めて基本図書を確認する作業をすすめています。第1回目の社会学(360)、2回目の法学(320)に続き、現代社会の鏡である政治(310)に焦点を当てました。複数の典拠から古典とみなされる基本図書をリストアップし、さらに近年出版されたもののうち代表的と思われる資料を確認しました。
 さらに、政治をより身近に感じてもらうため、我が国の政治の頂点に立つ「首相」に焦点をあて、歴代首相の著作・伝記を集めました。ここ数年、田中角栄がブームになるなど、あらためて政治的リーダーシップに注目が集まっています。リーダーとして、それぞれの時代の歴史的な決断を下してきた歴代の首相たちの顔ぶれは、よく知った顔、知らない顔、懐かしい顔、忘れていた顔と様々なことを思い出させます。首相たちの著書には、その時代の肉声が刻み込まれ、貴重な歴史の証言となっています。
 理論的な側面の強い政治学だけでなく、生々しい現代政治は、同時に私たちの日々の暮らしに直結していることを改めて確認していただけることと思います。

特集
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