浦安市立図書館

学園★天国

青春時代を振り返る、そんな時ありますか?

特に、中学生・高校生の頃、あなたはどんな毎日だったでしょうか。明日のことなど考えずに毎日を楽しく過ごすことだけに集中していたのか、好きな子にどうやって告白するかで悩んでいたのか、部活に打ち込んで上を目指していたのか、それとも――自分の存在の小ささに悶々としていたのか・・・。

学校には、様々な性格や特技をもったクラスメイトがいて、自分と他者をどうしても比較してしまいがちです。思春期に特有である、必要以上の自意識を持て余し、「どうしたいんだ、俺」と空回りしていた方もいるのではないでしょうか。

けれども、そのことを当事者である子どもたちが自己分析し、進むべき道筋を見つけるのは、とても難しいことです。作家の山田詠美もこう言っています。「時代のまっただなかにいる者に、その時代を読み取ることは難しい。抒情は常に遅れてきた客観視の中に存在するし、自分の内なる倫理は過去の積木の隙間に潜むものではないだろうか。」

今回紹介する物語の中の少年少女も、それぞれ大なり小なり悩みを抱えています。一日の大半を過ごすのは学校という狭い世界のなかで、子どもたちがどうやって問題を解決していくのか、大人になったあなたに見届けてもらいたいのです。

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