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日本を復興

画像:『観光政策と観光立国推進基本法』(第2版)

『観光政策と観光立国推進基本法』(第2版)

盛山正仁/著 ぎょうせい 2011年

 本書は、日本の観光政策の基本となる「観光立国推進基本法」(平成18年12月20日法律第117号)の内容を解説するとともに、観光の意義、観光政策の変遷、観光の現状と経済効果、今後の課題を著したものである。著者は、この法律の成立に尽力した盛山正仁氏である。
 観光庁の設置や人気アイドルグループによる日本観光キャンペーン、身近なものでは「観光立県ちば推進基本計画」や「浦安市観光振興計画」もこの法律に則り実施されているものである。観光事業に携わる人々だけでなく、主に観光客としてサービスを受ける立場の私たちにも、観光の新たな楽しみ方や地域の再発見の参考となる1冊である。

画像:『観光まちづくりのマーケティング』

『観光まちづくりのマーケティング』

十代田朗/編著 学芸出版社 2010年

 マーケティングや観光の研究者が執筆した専門書である。観光産業にマーケティング手法を取り入れた事例が紹介されている。
 15ほどあるコラムでは現在取組中のものや成功・失敗を含めた過去のものなどの事例があるが、いずれも観光まちづくりにおけるマーケティングの取り入れ方という面から書かれている。そして、地域それぞれに集客するための特徴があり、実際に観光地を訪れることで観光におけるマーケティング的ものの見方を発見できるだろう。

画像:『観光まちおこしに成功する秘訣』

『観光まちおこしに成功する秘訣』

渡辺千賀恵/著 ぎょうせい 2011年

  ある日突然、「観光振興策を考えよ」と命じられたとして、どこから手を付けるだろうか。本書は、観光振興について知っておきたい項目、実践的な知識などを盛り込み、入門レベルの指南書として書かれている。第T部で「成功した先駆例に学ぶ」と題して大分、熊本の実践例を紹介している。様々な立場で、観光客を呼び込む工夫を凝らした実例は、実際に観光振興に携わる人の参考となるだけでなく、読み物としても楽しめる。各地に出かけた際に、ここはこんな風に仕掛けたのかな、などと想像してみるのも楽しいかもしれない。

画像:『溝畑流・日本列島観光論 逆転こそ、Nippon!』

『溝畑流・日本列島観光論 逆転こそ、Nippon!』

溝畑 宏/著 講談社 2011年

  前観光庁長官・溝畑宏(Jリーグ大分トリニータの代表取締役を辞任後、2010年から2012年3月末まで観光庁長官職に就く)の著書である。震災後の日本の観光産業は、国内では自粛の影響によって、国外では風評被害によって落ち込んだ。本書は、この自粛ムードを払拭するために行われた活動や、日本の「安全・安心」のイメージの回復への取り組みについて述べられている。また、観光は日本再建の重要な鍵になるとし、今後の日本の観光の展望についても描く。著者が魅力的だと感じたおすすめの観光地・モノが紹介され、著者自身のホスピタリティーの源泉についても触れられている。

画像:『星野リゾートの事件簿』

『星野リゾートの事件簿』

中沢康彦/著 日経BP社 2009年

 この本は、破綻したリゾートの運営を旧経営陣から引き継ぎ、再生に取り組んでいる星野リゾートについて書かれている。実際にあった出来事の取材から、従業員が活性化することによって企業が再生していく様がよくわかる。今まで言われるがままに仕事をこなしてきた従業員がどのようなきっかけで積極的に意見を言い、お客様を満足させることができたのか?スキー場の通年リゾート化へ向けての取り組み、名物女将のいる旅館の再生など、それぞれにあった企業再生方法を読む事で、組織活性化のヒントにつながるだろう。

画像:『カネよりもチエとセンスで人を呼び込め!地域発観光まちづくり最前線』

『カネよりもチエとセンスで人を呼び込め!地域発観光まちづくり最前線』

嶋津隆文・鷲尾裕子/編著 東京法令出版 2011年

 全国各地で地元を愛する人たちが、チエと工夫で観光まちづくりに挑戦している姿を紹介するとともに、全国の自治体の挑戦的な事例を解説する。どの地域も特性を生かした小さな取り組みではあるが、まずは自分たちが楽しもうとしているところに共通点があり、ずっと先を見据えて、できることから取り組もうとしている姿が頼もしい。地域を再生する原動力は人であることを改めて考えさせられた。

関連ホームページ

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