浦安市立図書館

「働く」カタチ

 平成20年版『労働経済白書』は、「働く人の意識と雇用管理の動向」を分析テーマとし、働きがいのある社会の実現に向けた課題を検討しています。
そこでは、取り組むべき重要課題として、「正規雇用化の推進など働くことを希望する人々に対する雇用機会の確保」、「高い意欲の発揮と職業能力の開発に向けた適切な雇用管理」、「高い労働生産性を達成することのできる高度な産業構造の実現」が提起されています。
 しかし、「就職氷河期」、「派遣切り」、「ワーキングプア」、「所得の減少」、「長時間労働」など、雇用の悪化に関するニュースを聞かない日はないような状態が続いています。
 高度経済成長期が終わって久しく、人口減少と超少子高齢化社会が現実のものとなりつつある現在、働くことに関する様々な制度や仕組みは再構築が求められています。また、国による政策の実現を待つばかりでなく、私たち一人ひとりが安定した仕事をとおして、働きがいや充実感を得つつ、豊かで安心できる生活と活力ある社会を実現していく方法を考える必要もあると思われます。
 今回の展示は、素朴に「働く」ことの意味を考えようと企画をスタートさせました。そして、働くことに関わる三つの小テーマ

 「働く」を考える
 「社会」を考える
 「働き方」を考える

としてまとめました。
 「働く」ことをより良くするためには、三つの小テーマが相互に良くなっていかなくてはなりません。そのためには、「働く」ことの根本的な意義から考え直さなければならないでしょう。今回の展示をとおして「働く」ことを捉え直すきっかけになれば幸いです。

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