浦安市立図書館

図書館報・図書館概要

館報

浦安市立図書館報 第93号(更新 2022年3月26日)

特集 子どもと本を結ぶサービス

館報の写真


目次
1. 子どもと本を結ぶ児童サービス
@よみきかせ
Aストーリーテリング
Bブックトーク
Cブックスタート絵本講座
D赤ちゃんと楽しむわらべうたの会
E図書館クラブ

2.コロナ禍における児童サービス
@子どもの本のソムリエ
Aとしょかん絵本セット

※現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のためイベントは中止しています。

題字1

@ よみきかせ

図書館では「えほんのじかん」で絵本のよみきかせを行っています。毎回、司書が季節や子どもたちの年齢に合わせて、絵本を選んでいます。
よみきかせのほかにも、手遊びやわらべうたも取り入れて、子どもたちが気軽に楽しめるようにしています。
また、幼稚園や保育園などに出向いて、絵本のよみきかせを行っています。



★何度も来たくなる!

「えほんのじかん」に来てくれた子どもたちにはスタンプカードを配っています。
1回参加するとスタンプを1個押し、6個たまるとステキなプレゼントがもらえます!

A ストーリーテリング

ストーリーテリングとは、昔話などのおはなしを覚えて、子どもたちの前で語ることです。
中央図書館では「おはなし会」でストーリーテリングを聞くことができます。
また、小学校に出向いて子どもたちの前でストーリーテリングとよみきかせを行っています。

ストーリーテリングでは、最初にろうそくに火をつけてからおはなしを語り始めます。ろうそくに火をともすと、子どもたちはおはなしの世界に引きこまれていきます。
(現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、LEDのろうそくを使用しています。)

ある日の学校でのストーリーテリングの様子をのぞいてみましょう。

ストーリーテリング


〜司書のひとこと〜
ストーリーテリングは、トルコの昔ばなしとイギリスの昔ばなしを語りました。
冬に行ったため、『ふゆめがっしょうだん』と『おかしなゆきふしぎなこおり』は子どもたちの反応がとてもよく、1月に降った雪の話をしてくれる子もいました。
『おでんおんせん』は、特に男の子が大喜びで、よく聞いてくれました。

B ブックトーク

ブックトークとは、1つのテーマに沿って、何冊かの本を紹介することです。
図書館では主に小学校高学年の教室に出向いて、ブックトークを行っています。
子どもたちにぜひ読んでもらいたい、おもしろい本でも、図書館の棚に並んでいるだけではなかなか手に取られず、埋もれてしまうことも多いのです。こうした本を子どもたちに紹介することも、司書の大事な仕事です。

ブックトークの後、子どもたちが紹介した本を探しに来てくれることも…。
たとえば、こんなテーマで本を紹介しました。

ブックトーク


〜司書のひとこと〜
みなさんは昨日眠っているときに夢を見ましたか?
このブックトークでは「夢」をテーマに本を集めました。はじめに「夢」についての科学的な本を紹介し、「夢」が登場する物語の本、絵本を続けて紹介しました。
『精霊の木』は、作者を紹介すると、『獣の奏者』や『鹿の王』を知っている子どもたちが興味を持ってくれました。 『クラバート』は少し文章が難しい本ですが、さし絵の怖い雰囲気に惹かれて熱心に聞いてくれました。

C ブックスタート絵本講座

ブックスタートとは、赤ちゃんに絵本を手渡し、保護者に絵本の大切さを伝える活動です。保護者と赤ちゃんが本を通して楽しい時間を過ごせるよう、お手伝いをします。

図書館では、「ブックスタート絵本講座」で赤ちゃん向けの絵本の選び方、よみきかせの方法を紹介しています。また、絵本のよみきかせの実演と簡単なわらべうたの紹介もしています。
赤ちゃんが絵本に興味を持つ様子に、保護者の方が驚くことも…。講座が終わったあとはみなさん児童フロアでゆっくりと過ごされています。
赤ちゃんを連れての図書館デビューにおすすめです!

ブックスタート



D 赤ちゃんと楽しむわらべうたの会

図書館では、「赤ちゃんと楽しむわらべうたの会」で赤ちゃんと一緒に楽しめるわらべうたあそびを紹介しています。

「絵本ではなく、なぜわらべうた?」と思う方もいるかもしれません。わらべうたを通して子どもの体にさわり、目をあわせて声をかけることで、保護者の方の愛情が子どもに直接伝わります。図書館では子どもとのコミュニケーションのひとつとして紹介しています。
同じくらいの子どもがいる保護者同士で仲良くなれるのも、このイベントのいいところです。
毎月通ってみたら、仲良しのお友達ができるかも。

わらべうたの会

E 図書館クラブ :令和3年12月19日実施

「図書館クラブ」は子どもたちに図書館のお仕事を体験してもらい、図書館に親しみを持ってもらうイベントです。夏休みに実施予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期して、冬休み前の日曜日に行いました。

小中学生7名の応募があり、図書館のツアーから始まって、カウンターで本の貸出や本の配架をお手伝いしてもらいました。また、好きな本を紹介するポップを作ってもらい、展示しました。 参加してくれた子どもたちはみんなしっかり者で、どの仕事も安心して任せることができました。

「図書館クラブ」に2回参加すると、「図書館サポーターズ」に認定され、行事にサポーターとして参加できます。今回の「図書館クラブ」にも2人の高校生サポーターが参加し、特にポップづくりではみんなのお手本となってくれました。


図書館クラブの様子  図書館クラブ



各イベントの開催時間−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
★えほんのじかん
中央図書館 火曜日から土曜日(15:30〜)
分館     毎週木曜日(15:30〜)
★おはなし会
中央図書館 毎月第3土曜日(11:00〜)
★ブックスタート
中央図書館 毎月第2金曜日(13:15〜、3回実施)
申し込み:必要(HPより予約)
★赤ちゃんと楽しむわらべうたの会
中央図書館 毎月第2金曜日(10:15〜、2回実施)
申し込み:必要(HPより予約)
→くわしくはこちら
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

子どものイラスト

題字2

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、図書館も通常通りの開館はなかなかできませんでした。図書館に来られない時や、フロアで本を見られないときでも子どもたちに本を届けるため、こんなサービスを行っていました


@ 子どもの本のソムリエ :令和2年5月20日〜5月29日実施

「子どもの本のソムリエ」は市内在住・在学の0歳から中学生までの子どもたちを対象に1日10名限定で、司書が本を選んで提供するサービスです。子どもたちに、習い事や最近面白かったこと、好きな動物など簡単なインタビューを行い、おすすめ本を選びました。

じっくりと1人のために本を選ぶことは、司書としても楽しい経験でした。土日は実施しなかったため、1週間程度のサービスでしたが、49名の利用があり、450冊の本・絵本を提供しました!
主な利用者は未就学の子どもたちでしたが、中学生からの申し込みもありました。本と一緒に用意したブックリストと手書きのメッセージも好評でした。

インタビューをする司書 本を選ぶ司書 本のセット写真



A としょかん絵本セット :令和3年1月20日〜3月19日/9月1日〜9月29日実施

★令和4年2月15日〜3月21日まで実施しました!

「子どもの本のソムリエ」サービスが好評だったことを受けて、さらに年齢別に絵本を選書したのが「としょかん絵本セット」です。Aコースは0、1歳向け、Bコースは2、3歳向けのように、年齢別にコースを設定し、おすすめの絵本を5冊セットにして貸出をしました。

子どもに合わせて絵本を選ぶのはなかなか難しいですよね。「としょかん絵本セット」では絵本選びに迷いがある方はもちろん、定番の絵本を一通り読んでしまった方にも、おすすめの絵本を紹介しました。
令和3年1月から3月、そして9月の約3カ月間の実施で受付件数はなんと681件!
貸出冊数は3,409冊でした!リピーターも多く、大人気の企画でした。

絵本セット

〈利用者の感想〉
★「普段読まない本を選んでもらったので、楽しめた」
★「Webで絵本を選ぶのが難しかったので、選んでもらえてよかった」
★「定番の絵本を読みつくしてしまったので、利用してよかった」


〜編集後記〜
今回の図書館報では、日ごろから行っているさまざまな児童サービスについて紹介しました。
図書館では開館以来、子どもたちに本の楽しさ、素晴らしさをいかに伝えることができるかを常に考え、日々の業務にあたっています。
コロナ禍の中で、図書館から子どもたちの足が遠のいている状況ですが、これからもさまざまなアイデアを用いて、子どもと本を結ぶサービスのより一層の充実に努めていきたいと考えています。


Copyright (C) 2022 浦安市立中央図書館